こんにちは!緑成会病院リハビリテーション科です!
まだまだ寒い日が続きますが、少しずつ暖かい日も増えてきましたね。
これから、散歩やお花、新緑を楽しめる季節となります。
そこで今回は、普通の靴では履きづらい・足が痛い・歩きづらいなどのお悩みを感じている方のために
介護シューズ(ケアシューズ・リハビリシューズ)をご紹介いたします。
★介護シューズとは?
「脱ぎ履きがしやすい、幅が広い、軽い」 といった特徴のあるシューズ
自分に合った靴を履くことで転倒を防ぎ、生活範囲を広めることが可能となります
★介護シューズの特徴・利点
①着脱しやすい
②足が固定できる
③履き口が大きめ
④かかとにループがついている
⑤つま先が上がっている(つまずきを防ぐ)
⑥甲バンド・面ファスナー・マジックテープ等でフィットさせやすい
⑦靴の中で指が広げられる位のゆとりがある
⑧滑りにくい加工の靴底
⑨衝撃を和らげるゴム素材などの靴底
⑩メッシュや綿など通気性のよい素材でできている(長時間使用した時の蒸れ対策)
★正しいサイズの測定方法 ※左右とも正確に測る。むくみがちな夕方に測る
①足の長さ・・・一番長い足指から、かかとの後ろまでを測る
②足の幅・・・・親指の付け根と小指の付け根の一番出ている部分を測る
③足の周り・・・足幅部分にぐるりとメジャーを一周させて測る
⇒つま先部分に1cm程度のゆとりをもったサイズの靴を選ぶ
★症状に合わせた靴選びのポイント ※1
むくみ・腫れのある方 ・履き口が広く、足が入れやすいもの
・素材がやわらかく、足当たりがやさしいもの
・むくみの程度によってサイズ調整ができるもの
外反母趾の方 ・靴の先や幅が広く、つま先を圧迫しないもの
・ヒールが高すぎないもの
・親指の付け根に当たる部分が伸縮性のあるソフトな素材のもの
・靴の中で足が前へ滑らないよう、甲バンド等で足首や甲を固定できるもの
リウマチの方 ・素材が柔らかく、足当たりがやさしいもの
・靴の空洞が広く、縫い目が当たりにくいもの
すり足歩行の方 ・つまずかないよう、つま先に15mm以上の反り上がりがあるもの
・靴底の滑り止め加工が、すり足の妨げとならないもの
・軽くて、足の衝撃を和らげてくれる靴底のもの
装具を使用している方 ・装具をつけた状態で足のサイズを測る
・履き口が十分に開くもの
・インソールの取り出しができ、調整できるもの
・左右違うサイズで購入できるもの
★購入できる場所
福祉用具販売店・通信販売・ホームセンター内の福祉用具コーナー・大型スーパー内の福祉用具コーナー・靴屋など
初めての方は、介護用品レンタルショップでレンタルをして、試し履き後に購入することをお勧めします。
(福祉用具店選びでお悩みの方は、担当のケアマネジャー、リハビリスタッフの方に相談することをお勧めします)
★価格・デザイン
価格設定:1,000円~30,000円位と幅広い
写真のような一般的な介護用シューズは、4,000円~8,000円位
室内履き、スポーティー、可愛らしい物、本革を使った高級感のあるものなど、デザインも豊富です。
★最後に
参考になりましたでしょうか?
ご自分の体や足に合った靴を履き、安全に気持ちよくお散歩を楽しんでいただきたいと思います。
次回もお楽しみに♪
※1
参考:ケイ・ホスピア「靴の選び方」 http://www.hospia.co.jp/shoes/tip_1.html